2011年3月11日金曜日

ベンチャーの定義


もう3月も中旬。
就職活動が本格化している時期ですね。

たまたま、自社の新卒採用に少し関わらせて頂いているのですが、
「人を雇う。採用する。」ということについて、今まで以上に自分の中で色々な気付きや学びがありました。

そんな中で以前から常々考えていることなのですが、
「ベンチャーの定義」って何だ?って、ずっと自分の中で疑問としてあります。

会社の従業員規模でベンチャーかそうでないかを定義するなら、
何人くらいまでがベンチャーで、何人以上からがそうではないのだろうか?

売上高でベンチャーかそうでないかを定義するなら、
売上高をいくら超えたら大手になれるのか??
もしくは利益率なのか!?

ちょっと考えてみました。


ベンチャー = 「新技術と高度な知識を持って創造的・革新的な経営をしている企業」 
wikipediaでベンチャーと調べてみると、
「ベンチャー とは、ベンチャー企業、ベンチャービジネスの略であり、新技術や高度な知識を軸に、大企業では実施しにくい創造的・革新的な経営を展開する中小企業を指す。」
となっています。

なるほど、確かに確かに。

でも、「新技術や高度な知識を軸に」って部分で考えると、新技術や高度な知識を有していない小さい会社って結構あって、そういった会社でもベンチャー企業と呼ばれていたり、自分たちで言っていたりする。
一方の「大企業では実施しにくい創造的・革新的な経営を展開する中小企業」これはどうだろうか?
社員満足度全国NO1の会社「ECstdio」(http://www.ecstudio.jp/)とか、営利法人ではないけれども、病児保育で有名なNPO法人フローレンス(http://www.florence.or.jp/)何かはこの点がかなり強いベンチャーなのではないだろうか。
両方を兼ねそろえているベンチャーといえば、「Foursquare」(http://ja.foursquare.com/)がまさにwikiの定義を満たすベンチャー企業なのではないかと思いました。

そう、この定義を満たして初めてベンチャー企業なんですよね。
創造的・革新的な経営と、新技術と高度な知識が無いとベンチャーとは言えないのかもしれません。
物理的にベンチャーと言うのは簡単ですが、定義から外れてしまっていたら本質的な部分でベンチャーでは無いのかなって思うのです。

採用で色々な人にお会いさせて頂くのですが、学生は「ベンチャーの方が大手で出来ない経験ができると思うのでベンチャーを希望しています」と言う人がいる。
企業側が「うちはベンチャー企業なので、大手では出来ないような経験ができます」って言っている人もいたりします。

でもそこって本質じゃない。

言葉でごまかしてる感じがするんですよね。

自分の矜持になってしまいますが、本質的な部分で違うのであればベンチャーと名乗りたくはないです。


▼ディー・エヌ・エーの南場さんのベンチャーの定義
あのモバゲーで有名な株式会社ディー・エヌ・エーの南場社長が、何かのインタビューでおっしゃっていたベンチャーの定義があります。

「大企業とベンチャー企業を分ける境界線は、会社の規模ではありません。従業員一人ひとりに与えられた役割や責任感の大きさ、そして仕事のやりがいの大きさです。
大企業でも従業員一人ひとりに与えられる役割や責任が大きければ、それはベンチャー企業である。うちの会社がどんなに大きくなってもベンチャーであり続けたいと思っています。」
と、仰っていました。

自分的は、南場さんのこの概念が結構腹に落ちてます。
ベンチャーの定義は
従業員一人ひとりに与えられる役割や責任の大きさで判断する。
一人ひとりの役割や責任が小さければ大企業、大きければベンチャーである、と。

役職や役割には大きな責任が伴う

しかし、役職や役割は人を成長させる

だから、ベンチャー気質の人たちはそうでない人たちに比べて成長するのではないでしょうか。


新技術と高度な知識を持って創造的・革新的な経営をしていて、そこで働く従業員に与えられる役割・責任・やりがいが大きい企業がベンチャー企業なんでしょうね。


1年に1回はベンチャーについて考えるようにしよう。
自分がベンチャーであり続ける為に。


かしこまり

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